Pacific イベント 4月28日(日) 11:00am(日本時間) – クエストイベント“それはどこに???”

年老いた男はエンパス・アビーの窓の外にオオカミの群れを見た。たくさんの、たくさんのオオカミを。つまりコナユキ市長とウタダは彼を始末するため部隊を組織したのだ。彼はため息をついた。彼らはオオカミの力の前に堕落したのだ。彼らの権力への探求の先にいるのは彼だけだった。彼は年老いて弱り、病んでいたが、オオカミたちの大部分を支配していた。コナユキ市長とウタダは難なくこれだけの数を集めた。彼らは今こそ彼を殺すための絶好の機会を手にしていた。

離れた場所で彼はほら貝が鳴るのを聞くことができた。凄まじい数の軍勢が現れ、オオカミたちとの戦闘を開始した。年老いた男は微笑んだ。そこには唯一の希望が残されていた。修道士たちが気を取られている間、年老いた男は素早く閉ざされた書庫に忍び込み、彼ら全員を救うことができるかも知れない本を探し始めた。
本の捜索はゆっくりと始まったが、間もなく慌ただしいものになった。年老いた男が四六時中“どこだ? ここにあるはずなんだ! ここに!”とつぶやきながら、本棚から本を引っ張り出し、次から次へと床に放り投げる間も、外では戦闘が続いていた。

“何の本を探しているんだね?”年長の修道士が戸口から声をかけた。

年老いた男は驚いて振り返り、“なんだってぇ?”と言うのが精いっぱいだった。

“何の本を探しているのかと聞いているんだ。”年長の修道士は繰り返した。

“オオカミと人との結びつきについて知られていること”年老いた男は答えた。

年長の修道士はしばらく考えたあとこう答えた。“ふーむ…その本なら覚えている。何年か前に禅都でオオカミとオオカミ男についての展覧会が開催されたんだ。我々は何冊かの本を貸出していたが、その本は我々が常に貸し出していたものだ。”

“それは今どこにあるんだ?”年老いた男はたずねた。

年長の修道士は肩をすくめた。“良い質問だ。我々が最後に禅都に本を送ったとき……荷物が届くことはなかった。消えてしまったんだ。”

年老いた男は椅子にくずおれた。“望みは絶たれた。

“そうとも限らんよ。”年長の修道士は答えた。“その本は実際には写本だと言われていた。元々はイルシェナーの古代図書室のひとつにある2、3冊の本から成る。”

“その図書室はどこにあるんだ?”年老いた男はたずねた。

“その図書室は我々のものをはるかに凌駕する。ただ残念なことにそれらはダンジョンの中にあるのさ。”年長の修道士はそう言い残すと足をひきずりながらゆっくりと去って行った。

年老いた男は椅子に座ったまま、繰り広げられる戦闘を見ていた。彼は弱り、そして病んでいて、ダンジョンに行くことなど到底考えられなかった。彼は決して助からないだろう。彼が再び外を見ると、ただ一匹のオオカミ男、コナユキ市長その人が戦っているのが見えた。軍は勝利した。軍だけが彼が本を見つけ出すために協力を要請できそうな相手に思えた……。きっとそこには希望が残されているはずだ。
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ブリテインのカウンセラーホールに集合です。

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