MMORPG ウルティマ・オンライン - Ultima Online の知られざる歴史、海外EMシャードイベント情報

The Conquest of Origin_2

The Conquest of Origin-タイトル文字

1982年、オリジン社はそのほとんどは外部的な要因のために資金難に陥る。オリジン社は出版社であったため、小売業者向けに在庫を保持しておく必要があった。コンピューターゲームの黎明期、それはCD-ROMではなく、1.44メガバイトの高密度3.5インチフロッピーディスクで出荷されていた。オリジン社のゲームはとりわけ多くの、単価70セントのディスクをしばしば8個から10個必要とした。ストライク・コマンダーを開発中に、開発チームが冗談めかしてこのゲームが格納されている20メガバイトのハードドライブをそのまま出荷したらどうかと言ったことすらあった。(ストライク・コマンダーは1993年に8枚のフロッピー・ディスクで出荷されたが、拡張版が出るころにはCD-ROMが一般的になっていた。)ウィング・コマンダーは巨大な、予期しない成功であったため、巨額の製造費は会社の現金やそれ以上の資産を消費した。
さらに、たった1年でオリジン社の給料支払額もはねあがっていた。ウィング・コマンダーとウルティマVIのリリース前までは、オリジン社のゲームはいくつかの外注素材と1人か2人のプログラマーによって作成されていた。ウィング・コマンダーからは5人のコアメンバーを擁した。ウィング・コマンダーIIでそれは突然25人に膨れ上がった。スターデザイナーのクリス・ロバーツには相当な賃金を支払った。
オリジン社の資金繰りがさらに厳しさを増している頃、アップルが孤立し、コモドア64プラットフォームも破綻する。オリジン社は多くの取引先を失い、彼らが残した債務も処理しなくてはならなくなった。さらに悪いことに、ギャリオットが恐ろしい誤りだった、と述懐するように、彼はこの時、新規参入のIBM PCではなく、アップルのプラットフォーム用に新規プロジェクトを立ち上げることを選択した。
通常このような状況下、すなわち長期的な展望にたった短期的な出費を乗り切るために、会社は融資を受けるが、当時オリジン社があったテキサス州には、おりからの不動産バブルの崩壊で、彼らに融資しようという金融機関は皆無だった。州の金融機関のうち、機能不全に陥っていない、およそ半分の金融機関は安全な大手にだけ融資し、中小企業は公然と無視することができた。わずか1、2年後にはこのような危機は去るのだが、オリジン社は悪い時期に遭遇してしまったと言える。
ギャリオットが従業員の給料支払いのため、いよいよ自身の貯金に手をつけなくてはならなくなったとき、彼はいくつかある選択肢について考えた。「僕らは最終的にEAを選んだ。なぜなら彼らのプラットフォームシフトについての予測や、彼らの挑戦や、それに見合う計画が良いものに思えたからだ。」
ほぼ時期を同じくして、トリップ・ホーキンスはEAを去った。「もしトリップ・ホーキンスがまだEAにいたら、僕らはEAに行くことはなかっただろう。」当時を知るスタッフの一人は言った。

買収直後のオリジン社の従業員:

スペクター:「最初の2、3年間はあらゆる面で以前よりも環境は改善された。開発のゴーサインと開発リソースという最も必要なものをEAは僕らにもたらした。そして僕らはより多くの予算を得て、以前はできなかった、もっと、もっとクールなことができるようになった。でも、EAは僕たち全員が首を吊るのに十分すぎる数の縄を渡し続けたということが、後になってわかった。」

ギャリオット:「我々は初年度に会社の規模を200から400に増やした。5~10あったプロジェクトは10~20に増えた。そしてそれらのプロジェクトはほとんどまったく経験がないと言っていい人々で固められた。これらのプロジェクトが不出来なのは驚くに値しない。これは完璧にオリジンの責任だ。我々は失敗し、これらのプロジェクトの半分を破棄しなくてはならなくなった。これはオリジンは[禁止用語]の塊としか思っていないという、EAのメンタリティを表していると言っていい。パードン・マイ・フレンチ(汚い言葉を使った後に、ごめんなさい、の意味で使う)。

スペクター:「一度それが明らかになると、僕らはちょっとずつおかしくなりはじめた。EAは僕らとより固く手を組もうとしてきた。微妙だったり、そうでない方法で僕らを組織のなかに組み込もうとしてきた。だんだん物事がうまくいかなくなった。どんな会社も独自のポリシーがあるものだが、僕の数少ない経験で言えば、EAはとんでもないポリシーが支配する場所だった。あまりに多くの権力闘争、より大きい、条件の良い仕事の奪い合い、リソース確保のための競争、利益優先のマーケティング。オリジンの開発とマネジメントを疑問視する、僕に言わせれば何の分別もない人々も、EAには当然のごとく存在した。たくさんのおかしな決定が下されたんだ。」

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